中小企業診断士試験の参考書『ふぞろいな合格答案エピソード13』が発売されました
最新版『ふぞろい』の執筆をさせていただきました
中小企業診断士2次試験のバイブル『ふぞろいな合格答案』の2020年版:エピソード13が6月18日に発売されました。
この『ふぞろい』は毎年執筆メンバーが入れ替わるのもひとつの特徴なのですが、今回のエピソード13では私も執筆メンバーとして携わらせていただき、何とか無事に出版までこぎつけることができました。
過去最大となる290名もの方々の再現答案をベースに、執筆メンバーで必死につくりあげた自信作ですので、中小企業診断士の受験を考えていらっしゃる方はぜひお読みいただければと思います!
『ふぞろい』執筆プロジェクトで得たもの
出版の宣伝だけというのも味気ないので、執筆プロジェクトで得たものについてもまとめています。
1つのプロジェクトをフラットな組織でつくりあげる経験
会社の中で関わるプロジェクトについては、上下関係のある組織・チームで取り組むことが圧倒的に多いと思います。実際、上下関係があるからこそ意見も集約しやすく、プロジェクトが進みやすい側面もあるでしょう。
一方、この執筆プロジェクトは、役割分担こそあれ、非常にフラットな関係のなかで取り組むプロジェクトでした。個人的にはそれが何より新鮮で、本当にうまくいのだろうかという不安もあったのですが、「今年も『ふぞろい』をつくりあげて、少しでも受験生の役に立ちたい」という目的が共有されているからか、貢献意欲が高くてそれぞれが主体的に動く。物事が進むスピードも速いし、フォロワーシップがあるから安心してチャレンジできる。「ティール組織」がうまく機能しているような、そんな貴重な経験をさせていただきました。
共通目的があり、貢献意欲やモチベーションを持ったメンバーが集まれば、フラットな組織であっても物事を力強く推進していける確信が持てたのは、自分としても大きな気づきだったと思います。
データ分析→仮説立案→検証・議論のサイクルをまわす経験
仕事でも同じようにデータ分析を行うことがありますが、この『ふぞろい』執筆プロジェクトでも、比較的なタイトなスケジュールの中でデータ分析→仮説立案→検証というサイクルを何度も回すという経験を積むことができました。
普段の仕事と違うぶん、勘が働く部分にも限りがある中で、データに基づいて仮説→検証のサイクルを回しながら執筆メンバーとディスカッションする経験は貴重でしたし、社外において自分のスキルがどんなものなのかを把握するいい機会にもなりました。
私見を極力排除し、できる限り客観性を持たせた分析結果をつくりあげていくというのは、これからの仕事においても重要だと思っています。
プロジェクトを通じて得られた信頼できる仲間
これが1番大きなことで、また文章にするのも恥ずかしい部分でもあるのですが、1冊の本をつくるというプロジェクトは想像以上に大変なこともあり、そのぶん執筆メンバーに対する信頼というのは日に日に厚くなっていきました。
普段の仕事の中でも「この人とまた仕事がしたいな」と思う機会はありますが、この『ふぞろい』執筆プロジェクトでも同様に「また仕事をしてみたい」「これからも付き合いたい」と素直に思える、信頼できる仲間ができたことが(できあがるまでは本当に大変でしたが、それでも)参加できてよかったと思える1番の要因です。
仕事やプロジェクトを通じて得られる人間関係というのは、非常に価値のあるものだとあらためて実感しましたし、それが仕事の醍醐味の1つだと再確認できました。
まとめ
まとめ、というものでもないですが、『ふぞろい』執筆プロジェクトを通じて、今後の社会人生活に生きる多くの貴重な財産を得ることができました。
この本が受験生に役立つと何より嬉しいですし、私個人としてもこの執筆プロジェクトから得られた経験を今後の仕事に生かしていきたいと思います。